生態系の循環の輪の中で、動物も、土壌と微生物、昆虫、人、地球環境にも影響を与える様々な働きをする重要な存在です。
牛放牧による農地保全は、適正面積、適正頭数、適正管理なら、農地の土壌を改良する効果があります。
①舌草刈り
山羊や馬と異なり、牛は下しか前歯がありません。そのため、舌で巻き取って草を食むため、草の成長点を含む地上3cmを残すことになり、その草が、上に伸びることができなくなる分、横に密生して生き残ろうと、密度が高くなります。そのネットのように繁茂した短い草が表土を被膜した状態にし、裸地化した農地と比べ、雨、風、紫外線から土壌を守ってくれます。
また、密生した草は根もしっかり張るため、土壌中の微生物が生息しやすくなり、土壌を肥やす働きが活発になります。
光合成による炭素貯留を促し、排泄物により、窒素、リン酸、カリウムはじめ、その他微量ミネラルも、土壌へ還元します。
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